Eライン
(エステティックライン)とは
Eラインの定義
- Eラインは、鼻尖(鼻の先端)とオトガイ(あご先)を結んだ直線です。
- 横顔の美しさを評価するための基準として広く用いられています。
- 日本人の場合、上下の唇がEラインに軽く触れる、あるいはやや内側にあるのが理想とされています。

Eラインの定義
欧米人は鼻が高く、オトガイ(下顎の先部分)も発達しているため、口唇はEラインより後退している方が整って見える。
日本人を含むアジア人の場合、欧米人と比べて鼻が小さく、オトガイ(下顎の先部分)の発達が弱いので、口唇はEラインに近くなる傾向がある。
代表的な不正咬合と口元の関係
1. 上顎前突不正咬合 (出っ歯)

上唇が突出して、鼻唇角がきつくなる
2. 下顎前突不正咬合(しゃくれ)

下唇が突出して見える
3. 上下顎前突不正咬合

上唇と下唇が突出して、いわゆる口ごぼになる(サル顔)
4. その他、下顎の成長不全

下顎が小さいため、
顎のラインがないように見える
矯正治療によるEラインの変化
- 上顎前突(出っ歯)の場合:上唇が後退し、横顔がスッキリ見える
- 上下顎前突の場合:抜歯矯正で上下の唇が後退し、Eラインが整う
- 反対咬合(受け口)の場合:下唇の突出が改善し、調和が取れる
矯正治療前、治療後の
口唇の変化
矯正治療前

矯正治療後

Eラインと唇の動きの関係

- 上顎前歯が1mm後退すると、上唇は約0.5mm後退
- 下顎前歯が1mm後退すると、下唇は約0.6mm後退
- 歯の移動と口唇の移動は「1:0.5〜0.8」の相関あり(個人差あり)
平均的に前歯の移動量の約50%口唇が後退することになります
注意点
- Eラインが必ずしも横顔の美しさの絶対基準ではありません.5mm後退
- 鼻や顎の形、唇の厚み、笑顔時のバランスも重要.6mm後退
- 日本人は欧米人に比べて鼻が低く、唇がやや前方にあっても自然に見える場合がある.5〜0.8」の相関あり(個人差あり)